ふとした会話の要約に見る愛情の発展性
女「あのね、今日ね、変な虫がいてね、たぶん絶対刺されたの。」
男「大丈夫?」
女「蚊じゃないの。」
男「蚊じゃないのか。」
女「ババババババーッて飛んできたの。」
男「うんうん。」
女「変な病気うつされてたら嫌なんだけどぉ。」
男「そうだね。」
喫煙所にいた若いカップルの微笑ましい会話だ。
これ、どうなんだろうと思って。これは優しいの?
女子はこの男子の言葉に愛を感じるのだろうか。
なんか他にあるだろーと思ってしまいますね。
例えば、
女「あのね、今日ね、変な虫がいてね、たぶん絶対刺されたの。」
男「どっちだよ。」
女「蚊じゃないの。」
男「だから変な虫なんだろ?さっき聞いたわ。」
女「ババババババーッて飛んできたの。」
男「ずいぶんデカいサイズの虫だな、お前ウソついてんだろ。」
女「変な病気うつされてたら嫌なんだけどぉ。」
男「は?」
とか、どうですかね。
言葉としての愛ってなんだろうと思う。
女性はやはりストレートな言葉を好むんだろうか。
ストレートではあっても、どうしてもきれいごとにしか聞こえない言葉ってのもある。
上のふたつの会話のやりとりを要約させてもらうとこういうことになる。
つまり、
女「わたしのこと好き?」
男「うん、好きだよ」
と
女「わたしのこと好き?」
男「べつに」
だ。
これのどっちにドラマチックさや発展性を感じるだろうか。
上はもう簡潔で完結。
下はなんかこう、くすぐったくなるような感情が湧いてきませんか?
書いていて、もはや愛とは別問題な気もしてきたけど、私の言いたいことは伝わったはずだ。